災害の時にキャンプ道具は防災グッズに代われるのか。

災害はいつやってくるか分からない。

最近、「10年に1度の災害」とか「50年に1度の豪雨」とかをよく耳にするようになりました。
年配の方々も「昔はこんなふうに雨は降らなかった」とよく口にします。
実際、正しいのでしょう。人が記録をつけ始めてから少しずつ蓄積したデータに照らし合わせて考えれば、きっと大きな変化が起こっていることは間違いないのです。そして、それは今日起こるのか、明日起こるのか、果ては1年後に起こるのか、分からないのです。

キャンプブームはこの災害時代にとても有益だと思う。

キャンプ道具は多少手荒に扱っても壊れにくいものが多いですし、災害時に役立ちます。
実際、私の家族も震災の時に電気とガスが止まりましたが、キャンプ道具のランタンやカセットコンロ、ガスバーナー、ヒーターを駆使し、復旧までの数日、日常と大差のない生活を送りました。
キャンプ道具について考えることは、防災について考えることとほぼ同義だと思います。もし結婚しているのであれば、パートナーや子どもと一緒に使うことで災害時にその知識が役立つことに疑いの余地はありません。

日常と趣味と災害時をフェーズフリーで考える。

フェーズフリーまたはフェイズフリー(Phase Free)とは、平常時と災害時という社会のフェーズ(時期、状態)を取り払い、普段利用している商品やサービスが災害時に適切に使えるようにする価値を表した言葉である。

フェーズフリーという言葉及びその基本的な概念は、社会起業家である佐藤唯行が2014年に提唱した。佐藤は、防災工学の研究を大学在学中から始め、その後、国内外の社会インフラ事業に携わる中で多くの災害現場に関わり続け、2008年にNPO法人シュアティ・マネジメント協会を設立、続いて2013年にスペラディウス株式会社等を設立した。フェーズフリーを提唱した目的は、防災が定着しない現状を前提にしつつ、災害時のQOL(生活の質)を守れる状況を生み出し、もって日本及び世界における災害による被害を低減することである。

フェーズフリーの理論構築及び普及活動は、2015年にフェーズフリー総合研究会(総研)が任意団体として設立されることから始まった。これ以降、総研メンバーによる学会での論文発表や、企業・行政や一般向けの講演活動などによってフェーズフリーが世の中に認知されていき、行政及び民間での取組へと徐々に広がることとなった。

その後、主に企業・団体から、商品・サービスがフェーズフリー性を持つことを公的に認証する制度の確立が求められ、2018年に総研メンバーが中心となって一般社団法人フェーズフリー協会が発足し、2019年より認証制度が始まった。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フェーズフリーという言葉を知っていますか。
端的に言えば日常と非日常の垣根を取ってしまおうという感じですかね。
まさに今のキャンプブームとぴったりと合っていて、とくにキャンパーは意識していなくてもフェーズフリーを実践しているのではないでしょうか。

テントを持っていれば、避難所でのプライベート空間を作ることができます。

多機能なマルチツールをもっていれば切る、つまむ等、非常時の作業に便利です。

ランタンやLEDライトは、停電時や夜間の作業に必須のアイテムで夜に頼りになります。

非常食・ウォータータンクは、長期保存可能な非常食や十分な水分を確保できます。

ファーストエイドキットは基本的な薬品や包帯、絆創膏などをそろえることで日常的なけがだけでなく、災害時にも使用することができます。

寝袋(スリーピングバッグ)やマットは災害時には寒冷地や避難所が混雑する可能性があるため、快適な睡眠環境を確保できます。

防寒着・雨具(合羽・傘)は季節や地域によっては寒冷地での避難が必要になる場合もあります。雨具は普通の雨の日にも強い味方です。

ソーラー充電器は停電が予想される場合や電池が切れてしまった場合に、スマートフォンやライトを充電するためのソーラー充電器は非常に便利です。

ロープは生活や物品の固定に役立つロープと、様々な場面で使える便利な道具です。ロープワークを覚えると本当に何でもできるようになります。

防災グッズとして使うことはキャンプ道具の購入理由にもなります。

フェーズフリーを成功させるためには、日常の部分を意識せず、楽しみ行うことが大事です。
主にキャンパーの楽しみといえば、道具を使うことだけではなく、購入も含まれます。
災害時にも使えること、日常的にも使えることは購入に対してパートナーを説得する理由にもなります。

適当な間に合わせを買うのか、選んだ好きなものを買うのか。

防災グッズには正直なところ「本当に使えるの?」という商品があることも否めません。
防災のためだけに防災グッズを選ぼうとすると、そんな「必要なときに使えない」商品を買ってしまうこともあるかもしれません。
そんなことを避けるために、フェーズフリーとして日頃から使えるキャンプグッズ、アウトドア用品を防災グッズ「にも」使う道具として楽しみながらそろえるのも良いのではないでしょうか。

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